インテリアファブリックス性能評価協議会とは
1.「インテリアファブリックス性能評価協議会」について
「インテリアファブリックス性能評価協議会」では、カーペット、カーテン、寝具・寝装品等のインテリアファブリックスの品質向上と表示の適正化を図るために「インテリアファブリックス性能自主基準」を定め、認定制度を実施しています。
人々の健康や安全に対する関心、身のまわりや、広く地球環境に対する配慮が高まる中、このような要求に応える機能性を備えたインテリアファブリックス(インテリア繊維製品)がたくさん誕生しています。こうした製品が適正に生産・販売されることで、人々の健康で安全な生活に役立ち、ひいては業界の発展につながることが活動の目的です。
「インテリアファブリックス性能評価協議会」は現在、(一社)日本インテリア協会、日本カーペット工業組合、日本ふとん製造協同組合、日本紡績協会、日本化学繊維協会のインテリアファブリックスに関わる5団体から構成され、それぞれの団体の会員企業が認定制度の対象となります。各自主基準に関しては「防ダニ加工製品部会」と「VOC部会」を設けています。
協議会の組織概要と認定対象、担当団体は以下の通りです。
▼協議会の組織概要
…担当団体: 日本カーペット工業組合 | |
…担当団体: 日本化学繊維協会、日本ふとん製造協同組合 | |
…担当団体: 日本紡績協会、日本ふとん製造協同組合 | |
…担当団体: 日本紡績協会、日本ふとん製造協同組合 | |
…担当団体: 日本カーペット工業組合 | |
…担当団体: (一社)日本インテリア協会 |
2.協議会設立の背景(自主基準制定の背景)
「インテリアファブリックス性能評価協議会」は、防ダニ加工製品の認定制度を実施すること目的に、1999年(平成11年)9月に「防ダニ加工製品協議会」として発足しました。
以前より、消費者の健康・清潔志向に応えるために様々な機能性商品が発売されていましたが、機能によってはその効果が目に見えて判らず、一部では混乱も生じていました。防ダニ加工製品は、性能を評価する試験方法も確立していない状態であったため、通産省生活産業局(当時)の諮問機関である「アパレル製品等品質性能対策協議会(略称:アパ対協)」に「防ダニ加工製品分科会」が設置され、評価方法、基準、表示・用語等の検討が行われましたが、最終的に基準値等は定められませんでした。
ふとん・カーペット業界では、防ダニ加工製品の品質を適正に評価する基準が必要との考えから、「防ダニ加工製品自主基準作成委員会」を設置し、試験方法の確立、基準値の設定、表示方法等の検討を行い、業界5団体(一般社団法人 日本インテリアファブリックス協会,日本ふとん製造協同組合,日本カーペット工業組合,日本紡績協会,日本化学繊維協会)で「防ダニ加工製品協議会」を設立し、自主基準を制定すると同時に認定制度を開始しました。
上記の防ダニ加工製品の認定制度とは別に、2000年頃より、シックハウス問題が社会的にクローズアップされ、さらにその対策として建築基準法が改正(2003年7月1日施行)されるなどの動きがあり、インテリア業界ではこれらの動きに対応するため、VOC物質(ホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物)の放散に関する自主基準の制定および認証制度の実施について検討を開始しました。 その検討の過程において、インテリアファブリックスにおける性能評価(自主基準の制定と認定制度の実施)を行う機関として、2003年(平成15年)6月に「防ダニ加工製品協議会」を発展させ「インテリアファブリックス性能評価協議会」に名称変更して対応することになりました。 2004年(平成16年)4月にVOC(ホルムアルデヒド)放散自主基準を制定、同年6月より認定制度を開始しました。
1990年(平成2年) | 通産省生活産業局(当時)の諮問機関である「アパレル製品等品質性能対策協議会(略称:アパ対協)」に「防ダニ加工製品分科会」が設置される。 |
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1994年(平成6年) | 「防ダニ加工製品分科会」の下にワーキンググループ「ダニ検査技術作業グループ(大阪)」を設け、主に評価方法について検討が行われた。 |
1997年(平成9年) | 7月24日開催の「防ダニ加工製品分科会」で、「防ダニ忌避効果試験方法」を統一し、同分科会は閉会した。これを受けて、ふとん・カーペット業界では、通産省(当時)の支援を仰ぎ、これらを引き継いで「防ダニ加工製品自主基準作 成委員会」を設置し、自主基準の制定に向け、検討を開始した。 |
1999年(平成11年) | 9月1日に、業界5団体(一般社団法人 日本インテリアファブリックス協会、全日本寝具寝装品協会、日本カーペット工業組合、日本紡績協会,日本化学繊維協会)で「防ダニ加工製品協議会」を設立し、自主基準を制定すると同時に認定制度を開始した。 |
2003年(平成15年) | 6月24日に「インテリアファブリックス性能評価協議会」に名称変更し、VOC物質の放散に関する自主基準の制定および認証制度の実施について具体的検討を開始した。 |
2004年(平成16年) | 4月14日に、VOC(ホルムアルデヒド)放散自主基準を制定した。6月1日より、VOC(ホルムアルデヒド)放散の認定制度を開始した。 |
2016年(平成28年) | 4月1日より「全国寝具寝装品協会」から「日本ふとん製造協同組合」に名称変更。 |
2021年(令和3年) | 7月1日より「一般社団法人 日本インテリアファブリックス協会」から「一般社団法人 日本インテリア協会」に名称変更。 |
3.自主基準・基準運用管理規定・役員構成
- インテリアファブリックス性能自主基準(PDF形式 119KB)
- インテリアファブリックス性能基準運用管理規定(PDF形式 130KB)
- インテリアファブリックス性能評価協議会 役員構成(PDF形式 120KB)